同じ雨に 嗚呼
二人で打たれて
触れた気がしたよ

濡れた顔を見せ合って
「へんなの。」って笑う

なんて言えばいいんだろう
伝えたいことはあるのに
真夜中の児童公園
ブランコに座る君の

涙を拭うことさえ出来ずに
街灯が作る
スカートの影が足元で
揺れるのを見ていた

降り出した雨
「もう帰ろう。」って
差し伸べたこの手を
掴んでくれた
君の白い手

同じ雨に 嗚呼
二人で打たれて
触れた気がしたよ

濡れた顔を見せ合って
「へんなの。」って笑う

同じ闇に 嗚呼
二人で怯えて
君を見つけたよ

「知らないくせに。」なんて言うなよ
今飛ばすよ
ユリシーズ

ずぶ濡れのスニーカー
水溜まり蹴って
諦めて笑った
ただ一つだけ
消えないでいて
消さないでいて

同じ雨に 嗚呼
二人で打たれて
触れた気がしたよ

濡れた顔を見せ合って
「へんなの。」って笑う

同じ闇に 嗚呼
二人で怯えて
君を見つけたよ

「知らないくせに。」なんて言うなよ
今飛ばすよ
ユリシーズ